現代日本のパッケージ2021

Kamotoです。
会社のある飯田橋周辺は昔から“印刷”の町で、いたるところに大小様々な印刷所や出版会社があります。


その中でも会社から歩いていける距離に大手出版会社で有名な凸版印刷があります。
凸版印刷のビル内には印刷博物館があり、学生のころ飯田橋のグラフィック事務所でバイトしていた私は入場料が無料ということもあり、バイト終わりにしょっちゅう通っていました。

先日も印刷博物館で「現代日本のパッケージ2021」が開催されていたので見にいってきました。この企画展では2021年に国内で行われた3つのコンテストの受賞作品が一同に集まっており、ちょっとだけ覗くつもりが、気づいたら1時間も見てしましました。

2つのコンテストで受賞した、ラベルレスのペットボトルです。ラベルをなくしたことで改めて緑茶本来の色の美しさに気づきました。ブロー成型された達磨や、招き猫、親子亀はただただ可愛らしい。

グッドデザイン賞も受賞した紙製カミソリです。プラスチック削減だけでなく厚さも抑えたことで携帯性も増しています。(物流コストも下がってCo2削減にも繋がっているのかも)

ストローレスの学校牛乳です。ラッパ飲みは行儀が悪いなんて言われなくなるかもしれません。

化粧品の外箱にも段ボールが採用されていました。グラフィックの技で美容の世界観の中に段ボールという素材が見事に融合されていました。

ワイヤレスイヤホンのパッケージにも紙素材が使われています。高価なオーディオ機器であえて紙素材を使うことで地球環境に対しての強いメッセージが感じられます。

各コンテストの受賞作品を通して感じたことは、受賞作品の多くが環境に配慮したデザインであるということです。
やはりここ最近はSDGsなど環境に配慮した活動が社会全体の課題となっているということもあり、パッケージ業界もその課題に積極的に取組んでいることが伺えました。
特に顕著だったのは多くの企業がパッケージを紙製に置きかえることでできる限りプラスチック使用を控え、Co2削減や海洋ゴミ問題を解決するためのデザインを採用していることです。
もちろん環境配慮の点だけで審査されるわけではなく、美しさやついつい買ってしまいたくなるような心くすぐるデザインも多く受賞していたのでデザインに対する評価の視点や幅の広さを改めて感じました。

最後に、三浦半島のブランド大根のパッケージです。1本数千円もする大根なので高級メロンや日本酒のようにちゃんとしたパッケージは当然ですね。

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