山中です。東京現代美術館で開催されているジャン・プルーヴェ展を観てきました。
ジャン・プルーヴェについて実はよく知りませんでした。10年ほど前、インテリアデザイナーの片山正道氏のブログでジャン・プルーヴェの椅子をコレクションしていることを知りました。近年、注目度が増し、高額で取引されていることは知っていました。家具デザイナープルーヴェとしてしか理解していませんでした。
でもそれ、違ってました。写真撮影可能でしたので順番に説明していきます。
パリ国際大学カフェテリアのテーブル
脚の形に注目してください。この脚の形は現代のテーブルデザインでもたくさん見ることができます。このデザインが原点だったんですね。
ヴィシャード医師のためのガラステーブル
プルーヴェの青焼き図面が素晴らしい!会場に展示されているスケッチやメモ、どれも一見の価値ありです。
自転車のデザインもしていたようです。工業デザイナーだったんですね。
これからがメインの椅子の展示です。
1934年初めてつくられた「スタンダード・チェア」は様々なバリエーションが作られています。壁沿いにずらっと並んでいます。
No4、とあるのでオリジナルデザインより少し進化しているのでしょう。板金・パイプ・合板で構成されている極めて合理的な構成になっています。
板金の脚の展開図です。簡単に見えるけど現在でも難易度はそこそこあります。この展示会で一番好きな展示物です。よくぞ展示してくれました。
さらに左右の脚の締結構造について改良してます。金属製と木製を共通構造にしています。同時に構造を組み立て椅子と共通にしています。
回転式オフィスチェア。