松屋の券売機のUI

杉田です。皆さまはGUI(グラフィカルユーザインターフェース)というものをご存じでしょうか。

インターネットで検索してみると「コンピュータへ出す命令や指示等を、ユーザー(利用者)が画面上で視覚的に捉えて行動を指定できるものと出てきます。身近なものでいうと、まさにスマートフォンの画面がGUIですね。複雑な操作をしなくても、誰かにメッセージを送ったり電話をすることができます。逆にGUIの反対はCUI( キャラクタユーザインターフェース)といい、文字ベースの命令文を入力して実行するUIのことを指します。パソコンのWindowsでいうと「コマンドプロンプト」、Macでいうと「ターミナル」があります。
前置きはこれくらいにしておいて、少し前に「牛丼チェーン松屋の券売機(GUI)が使いにく過ぎる」と、SNS上で話題に上がっていたので、私の勉強のためにも考察と実機調査をしてみました。

こちらが注目を集めていた松屋の券売機に関してのSNSツイート↓

https://twitter.com/enden_nix/status/1650785829302972416

Twitterに上がっているこちらの券売機のGUI、パッと見で問題点が幾つも見つかります。まず画面下半分にあるメニュー表とカート内の一覧がわりと大きめな広告を挟んで画面上部に表示されています。GUIの制作者側はできるだけ広告を見てほしいという考えがあって、目立つ位置に広告を配置したと推測しますが、これでは今ユーザーが何の商品をカートに入れているのか、瞬時に把握することできません。また、メニュー表を次のページに送る「次へ」ボタンのすぐ真下に「全取消」ボタンがあるのも、ミスタッチの原因になりそうで、また最初からやり直しなんてことにもなり得そう。ただ、「注文する」ボタンが「注文す」と途中で文が途切れていたり、ボタンを含む全体的なGUIのデザインに統一感がないので、もしかしたら開発途中の段階で稼働させざる負えない状況だった可能性もあるかもしれません。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7c13493d4d4d491168c239faddc009d5ab425f06

Yahoo ! のニュースサイトにも取り上げらています↑

とにかく使いにく過ぎて、Yahoo ! ニュースにも取り上げられてしまった松屋の券売機(GUI)。今どのようになっているのか気になったので、実際に松屋に行ってその日の昼食を買ってみることにしました。

3店舗周ってやっと同じ機種の券売機を発見!

まずは「店内」か「お弁当」かを選択して、次はメニュー表に…
この時点でTwitterに上がっていたGUIとは大きく異なっておりました。
最重要なメニュー表は画面中央に配置され、買い物カゴの一覧はメニュー表のすぐ真下の分かりやすい位置に。写真では見切れてしまいましたが、広告も操作の邪魔にならない一番上に移動されていたりと全体的に大幅な改善が見られます。
メニュー表をめくる「次へ」ボタンの真下は、「全取消」ボタンではなく、合計金額などの表示領域に変わっており、ミスタッチしてまた最初からやり直しなんて心配もする必要がなくなりました。さらに、左下にあった「注文する」ボタンは右下に、「戻る」ボタンはあまり目立たないデザインに変更され中央下から左下に移動、話題になった前のGUIに比べて直観的に操作しやすいレイアウトに変更されています。

私はチーズ牛めしを頼みたかったので、カテゴリーから「牛めし」を選択して、その中から「チーズ牛めし」、次に並盛や大盛などサイズを選択、カートに追加して決済。これで無事注文完了です。
既にご存じかもしれませんが、松屋では「牛丼」の呼び方を競合店と差別化するため「牛めし」と呼称しているので、牛丼を頼みたい場合はカテゴリー選択で「丼」ではなく「牛めし」を選ばないといけないので注意が必要です。

色々話題になった松屋のGUIでしたが、今はデザインが全体的に改善されており、スムーズに注文を終えることができました。
久々に松屋を利用しましたが、前と変わらずおいしい牛めしでした。以上、松屋の券売機のレポートでした。

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