kamotoです。ゼノデザインでは早い段階でデザイナー自身が実寸大の簡易モデルを頻繁に製作します。いわゆる「プロトタイピング」といわれる手法です。
VRやCGが発達し画面内だけで進めることも当たり前になりました。しかし工業製品は現場環境と人に密着したアイテムのためリアルな大きさや使いやすさなど実寸サイズでしか分からないことがたくさんあります。
発泡材やボード、紙でさっと全体を作り確認。気になる部分を再度作り直してまた確認といったアナログな工程を繰り返すことでリアルにそして効率的にデザインを詰めていきます。流行の3Dプリンターでも形状は作れますがまだ出力にかなりの時間とコストがかかるのでこの段階ではこの手作業が最も効率のいい手法といえます。
またこのモデルを自分だけではなくより多くの関係者に早い段階で確認してもらうことでイメージの共有とスムーズなプロジェクトの進行が可能になります。
特に後戻りのできない最終段階になって「CGのイメージと違う..」とか「こんなに大きいとは思わなかった…」といった認識のずれを未然に防ぐことができます。