車内広告:Skittles

車内広告ウオッチャーヤマナカです。
地下鉄の車両で見た、お菓子の広告をご紹介します。
地下鉄車両1編成全てをこのお菓子のキャンペーンに使っています。
Skittlesというイギリスお菓子です。
https://jpn.mars.com/Skittles_Metro%26short_movie_20241001?language_content_entity=ja


何度か日本に上陸しているようですが、どうも日本のマーケットに合わずに撤退していたようです。
地下鉄車内の写真を見て下さい。自虐的コピーの連続です。
美味しいとか、素材のこだわりとか一切ありません。
さて、この広告で商品は売れるのでしょうか?正直それはわかりません。
ただし、気に留めてくれるのは間違い無いでしょう。
そこまでがこの広告の狙いです。
お菓子の広告は、街にあふれています。
それぞれ材料を吟味し、どれだけ美味しいかを訴えています。
その中で、どんなに魅力を伝えても情報の海に埋もれてしまいます。
情報の海に埋もれない工夫がこのSkittlesの広告です。
しかしかなり危うい手法ですね。
さっそく私もSkittles買いに行かなくちゃ。

シーテック 2024

今年のシーテック 2024。シャープのブースにはプロダクトデザイナー目線と花粉症目線の両方において非常に興味深いプロダクトが盛沢山でした。

話題の隈研吾氏がデザインした空気清浄機。お値段55万円。プラズマクラスター+高級ファニチャーと考えればそれほど高くはないかとも思います。(実は和室に合う空気清浄機ってあまりないのでこういう和風なのがあったらいいなと常々思ってました)

リサイクル素材を使用した空気清浄機。独特なテクスチャ感がありこちらも日本の住宅に合いそうな質感です。

こちらはインテリア用のシートで色替えができる空気清浄機。住宅だけでなく店舗やホテルなど家具や壁紙と揃えることができますね。

電卓発売60周年記念モデルの参考出品。発売は未定とのこと。スタイリッシュで非常に精度感のあるつくりでした。是非市販化お願いします。

海洋プラスチック

TIMEXの‟海洋プラスチック“を使用した、サステナブルな腕時計。

文字盤やケース、ベルトに海洋ごみを回収して再利用。再生素材特有の模様があり独特な素材感を醸し出してます。

フリースや化学繊維等、ファッションではリサイクル素材がもうすでに日常的に使われてますがプロダクトも徐々に再生プラスチックを使用する製品が増えてきました。近年の猛暑や天候の激変を考えれば循環するモノづくり/持続可能なモノづくりを積極的に考慮しないと10年後20年後の地球環境どうなってるかわかりませんね….

‘chopsticks’ booster catch!

先ほどスペースXが行った5回目の軌道飛行試験。今回注目の的である1段目ブースター「Super Heavy」が地上に戻り、台についた箸!?で空中キャッチする離れ業が見事成功。

6分30秒くらいからの映像は驚異的。繊細さと力技が1つになったすさまじい技術力で何回見ても信じられない光景です。

秋花粉始まりました

koishiです。先週まで夏日で30°越えだったのに今週から急に秋になりました(体がついていかないです)そして秋というとアレルギー上級者にとっては花粉の到来を意味します。なので春と秋は強力な空気清浄機が欲しくなります。

こんなの欲しいなという願望も含めざっと空気清浄機のコンセプトモデル造ってみました。

強力な吸引力を表現しつつ和室にも合うジャパニーズモダンスタイルです。世の中の花粉全て吸い取るぐらいの強力な空気清浄機が欲しいですね。

朝晩冷え込むので皆様お体に気を付けてお過ごしください。

Concept Design:ボロノイ

ボロノイ図を用いた芳香消臭剤ケースのコンセプトモデル。

一般的な芳香剤は店頭でのアピールを狙った商業的なデザインが多いため機能性やライフスタイルを主軸として新たな視点でデザイン。

細胞や葉脈、トンボの羽などにみられるボロノイ図を取り入れることで有機的/効率的な機能性と現代的なライフスタイルにマッチしたデザインを実現。

田名網敬一を悼む

田名網敬一を悼むDesign /Art 担当の山中です。

つい先ごろ、田名網敬一さんが亡くなりました。

田名網敬一さんはグラフィックデザイナー・アーティスト、さらには教育者でもありました。

おりしも国立新美術館で「田名網敬一 記憶の冒険」展が開催され、その二日後に亡くなられています。

https://www.nact.jp/exhibition_special/2024/keiichitanaami

NHK日曜美術館で「終わらない記憶の冒険」というタイトルで特集番組が放送されたばかりでした。

番組内ではエネルギッシュにキャンバスに向かっている様子が映し出されていて、88歳という年齢を全く感じられなかったので、逝去の知らせに驚きのほかありませんでした。

私は教育者としての田名網敬一さんに大きな影響を受けています。田名網さんは1990年代、京都造形芸術大学(現・京都芸大)で情報デザイン学科の講師を務めていました。講師を務めるきっかけが、粟津潔さんからのお誘いというからビックリです。

その授業の一端をまとめた「100米の観光」をたまたま知ったことが、大げさに言えば運命の出会いです。

現在私が専門学校で行っている授業は「100米の観光」を参考にさせていただいた、新しい価値を発見するデザインの授業です。伝統的にプロダクトデザインの授業は、プロダクト、例えば時計をテーマに限定したデザインをさせることが多いと思います。その点「100米の観光」では、まったく具体的な指定は場所だけで、そのほか一切が学生の自由に任されます。

この場合、学校近くの西伊織橋から伊織橋に至る100メートルの間を独自の「旅」の記録を試みなさいというもの、一切の表現の限定はなく、写真、動画、絵画でも好きな方法で学生は作品を作らなければいけません。

また、田名網さんから提示される資料が面白い、というか当時の学生は理解できたのだろうか。

杉浦康平の「犬地図」・今和次郎の「考現学」的活動・宮部骸骨の「滑稽新聞」・映画「ミクロの決死圏」などなど。これらの資料から田名網さんの意図をくみ取り、独自の視点で価値を再構成する作業することになります。

なんともスリリングでワクワクする授業ではないでしょうか。この授業自体が田名網さんの作品になっているともいえます。

田名網さんの授業を受けたアーティストが、この「100米の観光」の影響を受けたと聞いたとき、極めて納得したわけです。

今回国立新美術館で開催されている「田名網敬一 記憶の冒険」展を見ると、膨大な作品群に圧倒されるばかりでした。しかし、「100米の観光」で示した、田名網さんの創作に至る思考のプロセスを感じられる展示は見つけることができませんでした。

著作も一部、展示されていましたが「100米の観光」は展示されていませんでした。「100米の観光」を通して作品を鑑賞しているのは、たぶん私だけでしょうからやむを得ないでしょう。

「田名網敬一 記憶の冒険」展は11/11まで開催されています。

私ももう一回見に行こうと思っています。

御茶ノ水

koishiです。暑さも和らいだので久しぶりにお茶の水散策。

聖橋から秋葉原方面への眺め。観光客に人気の写真スポット。

聖橋の西側は駅の拡張工事が進んでます。

JR御茶ノ水駅はすでにリニューアルオープンしていて驚くほど現代的になりました。(昔の御茶ノ水駅はエレベーターもなく通路もホームもかなり狭かった….)

もう10年以上も前になりますが日立製作所本社跡地は複合施設のsola cityに生まれ変わってます。

美術/デザイン/建築系にはおなじみの画材屋さんLEMONといずみや(!?)は昔のまま健在です。ゼノデザインからも近いのでとても助かります。

ニコライ堂は昔のままです

三省堂書店は現在建て直し中で更地になってます。2026年オープン予定。

まだ残暑厳しいですが8月の酷暑ほどではないので気軽に散策できるようになりましたね。

三体

koishiです。今年の夏休みは家にこもって話題の三体ⅠⅡⅢを読了。評判通り非常に新鮮で読み応えのあるSFでした。名作、2001年宇宙の旅~3001年終局への旅、を読んだときのようなスケール感で読者を過去から未来へタイムスリップさせてくれる見事な内容です。展開が予測不可能で一気に惹きつけられました。

現在シーズンⅠがドラマ化されてますがアマプラで公開中の原作を基本にしたテンセント版とネトフリ版の2バージョンがあります。ネトフリ版はまだ見てないのですが原作とは違ったテイストのようでそれはそれで面白いかもしれません。

こうなるとⅡ、Ⅲのドラマ化が待ち遠しいですが特にⅡからⅢに進むにつれてかなり先の未来が描かれるので映像化のハードルはかなり高そうですね。期待して待ちましょう。

プラントベースうなぎ 【謎うなぎ丼】

連日酷暑が続き、夏バテ気味なitoです。
この時期、日本では土用の丑の日があり、街のあちこちでうなぎ・鰻丼・うな重などの文字を目にします。
とはいえ鰻は年々価格が高騰しており、そうそう気軽にいただけるものではないですね。

昨年私が注目した物の一つに日清がオンラインストアで限定販売し、わずか1分で売り切れた冷凍食品『プラントベースうなぎ 謎うなぎ』があります。
これは同社の「カップヌードル」に入る「謎肉」で培った大豆たんぱく加工技術を応用し作り上げた「鰻もどき」で、限定でネット販売されたものです。
参考サイト:https://store.nissin.com/products/12653?_pos=3&_sid=8b371205d&_ss=r
一見デザインとは無関係な話題のようですが、天然資源の枯渇やフードロスなどの観点からもこういった人工食品の開発は食料供給システムのデザインの一つと考えられるのではないでしょうか。

昨年残念ながら抽選に漏れたので今年も再度オンライン販売に挑みましたが、またもや5000セットが1分以内に完売だったそうです。


失意の中、たまたま近所のスーパーマーケットに開店時間直後立ち寄ったところ、たった一つだけ “日清プラントベースうなぎ 【謎うなぎ丼】” が残っているのを見つけました。
こちらは通販ではなく実店舗販売されているとのことでしたが、期間・数量限定で在庫限りで販売終了だとか。
売っているのを初めてみましたので早速購入してどんなものか試してみました。
サイズはパッケージは日清のカップメシシリーズと同じものですね。
パッケージを開けると中にはフリーズドライ米と謎うなぎが入っており、熱湯を注いで5分待ちます。


その後、付属の山椒風味の特製甘辛たれ(液体)を入れゆっくりよく混ぜて出来上がり。

画像のようにお世辞にも美味しそうな見た目とは言えませんが、「謎うなぎ」は小さいサイズというのもあってそんなに人工的な食感ではありませんし香りや味は鰻丼です。
まあうなぎはタレ味がメインなので、大きな違和感はありませんでした。これだけで満腹にはなりませんが税込み398円ですし、こういうものだと思えばとくに不満はないです。
日清はこの他にレギュラーでカップメシシリーズを展開しており、カレーメシ・ルーローハンなど種類もかなりのものです。

世の中の食文化は多様で食材の鮮度や供給時間が重要視される一方、大量の食料が廃棄されている現状があり、
資源の枯渇や人口爆発、少子高齢化等、格差の拡大などで食料の供給不足が問題となっています。
食は生活の基礎であり、見た目や情緒も大切ですが、こういった食品の生産、管理技術の研究や進歩により多くの場所や人に安定して食料を供給することは重要です。

これからも食とデザインに関する面白そうな話題があれば取り上げたいと思います。