椅子でめぐる20世紀のデザイン展:1

デザイン史好き山中です。

先週、日本橋高島屋で開催られた「椅子でめぐる20世紀のデザイン展」を観てきましたのでその内容を紹介します。

https://www.takashimaya.co.jp/store/special/20thcenturychair/index.html

会場は写真撮影も動画もOKということで遠慮なく撮影できました。

会場に展示された椅子や製品群すべて椅子研究科の織田憲嗣氏のコレクションです。

織田邸の様子がYouTubeで紹介されています。

銘品に囲まれなんとも羨ましい環境です。

このチャートを見ると、織田氏のコレクションのほとんどが椅子だということがわかります。しかしその他にも、さまざまなプロダクトをコレクションしています。

会場に入るとこのコピーが目に入ります。

「デザインは人を幸せにできるか」とあります。100年前にはなんの疑問もなく、デザインは人を幸せにできると誰しも疑わなかったでしょう。しかし今、幸せにできると断言できるデザイナーは多くはないでしょう。

20世紀はアールヌーボーから始まります。第1章冒頭に「近代建築とモダンデザインは、工業化社会、資本主義経済を骨組みとしている。」と解説されています。デザインと資本主義と切り離せません。

まずはガウディーです。

アールヌーボーはフランス語、スペインでは「モダニスモ(近代主義)」と呼ばれています。

美術工芸運動の展開からスコットランドのマッキントッシュ、さらにミッドセンチュリー、サーリネンへと繋がります。

そしていよいよバウハウスの時代へと時代は進みます。バウハウスからすでに100年が経過しています。

現代のモダンデザインの骨格はすでに100年前に完成されていたことに驚かされます。

パイプの衝撃!当時の普通の人々は木製以外で作られた椅子は見た事がなかったはずです。

その衝撃は想像に余りあります。

この時代の名品がレイアウトされたコーナーです。

美しいカンチレバー構造の椅子です。デザイナーはモーエンス・ラッセン。

ご存知バルセロナチェア。

ロビーチェアとして永遠のスターだなぁ。

リートフェルトの赤と青の椅子。オリジナルは木目の見えるステイン仕上げだったとは驚き。

「デ・ステイル」は画家モンドリアンのあの構成を産んだ雑誌名。

この時代の椅子がレイアウトされています。

(椅子でめぐる20世紀のデザイン展:2 に続きます。)

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