山中です。東京都美術館で開催されている「岡本太郎展」を見てきました。
私の世代はマクセルのヴィデオテープのCMで使われたコピー「芸術は爆発だ」を知っています。
調べると、その年の流行語大賞になっていました。岡本太郎の持ち前のサービス精神と道化的しぐさと相まって時代に広く浸透したようでした。そんな岡本太郎の大規模な回顧展が開催されています。いくつかをご紹介しましょう。もちろん岡本太郎はどちらかと言えば、絵が専門です。
でも、評価が高いのはむしろ立体造形ではないでしょうか、と言うか私は立体造形の方が好きです。
これは会場入口に来客を出迎えるように設置された「顔」と題された立体造形です。モデルでも見ながら造形したのでしょうか、手を置いた顔の位置などとてもバランスがいい作品です。これは好きです。
創造の孤独と題された展示場に展示されていた「眠る兵士」ペン画です。太郎も軍隊に召集された時期があったようです。自由主義者であった太郎にとってつらい時期であったようです。
そして、太郎を一躍有名にした「太陽の塔」です。実は私は、太陽の塔の実物を万国博覧会会場で観ています。正直を言えば、そこまで気に入った造形ではありませんでした。
でもこのスケッチをみて始めて太郎の造形意図に納得しました。太陽の塔の展示の一角に、何点かスケッチが展示されていました。このスケッチ、いいですね。造形の勢いが感じられるとてもいいスケッチでした。
もう一つ代表的な造形は「坐ることを拒否する椅子」です。日常の行為である「坐る」に対して疑問を投げかける作品です。会場に坐ってもらえるように設置してありました。あまり坐っている人は見かけなかったですが。
その他にも太郎らしい立体造形が展示されていましたので紹介します。
そして会場の外に展示された太陽の塔。太郎の作品ではないようでしたが、ナカナカかわいらしい太陽の塔でした。