EGON SCHIELE エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才

山中です。東京都美術館で開催されているエゴン・シーレ展を先日観てきました。

平日の事前予約にも関わらず、大変混雑していました。シーレは日本だけでなく世界中にファンが多いので、会場には外国人の観客もちらほら見かけました。サブタイトルにある「ウィーンが生んだ若き天才」にある通り、夭折した天才だという先入観から、作品数は少ないのかと思っていたのですが意外に多作であったことがわかりました。


いかにもシーレらしい作品、ポスターにもなっている「ほおずきの実のある自画像」


伝統的な母子像の構造を借りて描いたと言われている「母と子」


また、シーレの恋人ヴァリー描いた「悲しみの女」
これを描いたのはシーレ22歳の時です。この薄暗く陰湿なテクスチャーの作品を22歳の青年が描いたとは驚きです。まるで長い人生を生き抜いた老人の作品のようです。
私がエゴン・シーレを好きな理由はこの薄汚れたテクチャーに他なりません。この不健康ともいえる美意識になぜか共感するからです。


シーレは不遇であったかというとそんなことは無く、大変評価された画家として認められ始めていました。その矢先、当時大流行していたスペイン風邪によって28歳でなくなってしまいます。ただ晩年のシーレの作品は好きになれません。これから大画家としての道が開かれることを予感させそうな作品をみて感じました。エゴン・シーレファンの身勝手な感想です。
おまけ、シーレファンには嬉しい情報をお知らせします。
シーレの画集を総覧できるオンラインデータベースがあります。見応えあります。
http://egonschieleonline.org/

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