偏愛東京

偏愛山中です。このポスターをメトロで発見したのは1ヶ月ほど前です。

誰も気に留めてない様子です。何人かにこの告知について知ってる?と聞いても誰も知りません。よく文章読んでください、かなり尖ったこと言ってます。冒頭に「バランスのとれた意見からは何も生まれない。それがもたらすものは、現状維持でしかないからだ。」と断じています。役所の仕事とは、バランスをとることが第一の目的ではないでしょうか。その東京都がそれじゃダメなんだと言っているのです。これって、すごいことなんじゃないでしょうか。

日本的な美意識では調和のとれた状態を良しとします。例えば食事についても、幼少期からバランスよく食べることを躾けられます。まさに偏食、偏った食事は良くないと言われます。東京都はその日本的美意識を否定し、偏りなさい、つまり偏食こそクリエーティブであると、「バランスのことなんか一切考えないような独りよがりのこだわり」これが新しいムーブメントを起こすのだと断じてます。

大いに共感します。組織であれば、大なり小なりテーマや運営の調整が必要になります。商品開発であれば、提案するデザインとコストやクライアントの調整が必要になります。この調整が行き過ぎるとせっかくの新商品の価値を、曇らせることになります。つまりバランスをとることが過剰になると絶対、新しい価値を生み出せません。偏愛東京のポスターにあるように「バランスのとれた意見からは何も生まれない。それがもたらすものは、現状維持でしかないからだ。」その通りです。

この「偏愛東京」のポスターにはたくさん気付きがありました。このキャンペーン、どのような偏愛が見られるか楽しみでなりません。

このキャンペーンのHPをご紹介します。

https://www.henaitokyo.jp/

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