光りを読む Joy of Lighting Design and Books

照明が大好きな山中です。ヤマギワのショールーム、YAMAGIWA TOKYOで開催されている「光りを読む-Joy of Lighting Design and Books」を観てきました。

創業100周年にあたる今年、かかわりのあったデザイナー・建築家の作品を展示しています。私が初めて入所したS照明設計が、ヤマギワのコンサルタントをしていた関係でヤマギワには大変思い入れがあります。しかし、すでに良く知っている秋葉原にあった店舗はなく、赤羽橋にある小さなショールームがあるだけです。少しだけ感傷にふけりました。

アッキーレ・カスティリオーニ作「パレンテージ」。ワイヤーのテンションを使ってランプを上下する機構は現代で見てもインパクトがあります。デザイン学生が、どれだけこの照明デザインの影響をうけたことでしょう。

ただ、カスティリオーニの照明で一番知られているのはアルコではないでしょうか。高級感を演出するためにはこんな都合のいい照明はめったに見られません。

展示されているタイプライターは今は無きオリベッティーの銘品「バレンタイン」。私もこのコンセプトを拝借(?)してミシンをデザインしたことがありましたっけ。時効ですね。

ジョエ・コロンボ作「カラクータ」。作品集があったのでスケッチと合わせて見てみました。

この作品集に掲載されているスケッチに味わいがあります。イタリア人デザイナーにしてはかなり几帳面なスケッチです。

ジョエ・コロンボと言えば、これでしょう、ボビーワゴン。不朽の名作とはこのことでしょう!以前勤めていたE社でも使っていました。構造的に弱点はあってもそれにも増して魅力的です。

作品集の表紙。モノクロ写真を切り抜き赤い帯でJOE COLOMBO。ミニマルですね。

これも忘れてはいけない、レ・クリントの折り紙シリーズ。折り紙を参考にして作られたシェードが織りなす優しい陰影はいつの時代も見飽きません。

最後に照明器具ではありませんが、マルセル・ブロイヤーの椅子とテーブルです。100年も前の作品とは思えないモダンデザインです。いや、美しい!

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